一言で予備校といっても、さまざまな学校が存在します。志望校合格のためにどの予備校に通おうか迷っている人は、予備校には学校法人が運営する予備校と株式会社が運営する予備校の2種類があることを知っておくとよいでしょう。この記事では、予備校の特徴やメリット・デメリットについてわかりやすく解説します。
学校法人が運営する予備校の特徴
学校法人の予備校は、学校教育法に基づく教育施設法的認可を受けた予備校です。この認可を受けるためには、授業時間の確保や充実したカリキュラム、質の高い講師やスタッフなどを担保しなければなりません。また、一定規模以上の校舎面積と設備や学習環境の整備が必要になります。そのため、学校法人が運営していることである程度のクオリティが期待できます。
学費に関しても制限が設けられているため、株式会社系の予備校に比べて抑制的なことが多いです。さらに、学校法人の予備校であれば鉄道やバスなどの通学定期を購入できるというメリットもあります。
学校法人が運営している予備校として挙げられるおもな学校は、河合塾や駿台予備校、代々木ゼミナールなどです。
株式会社が運営する予備校の特徴
株式会社の予備校は、法的に認可されていない無認可校です。そのため、学費が高額であったり、通学定期券を購入できなかったりといったデメリットがあります。とはいうものの、デメリットばかりではありません。なぜなら、予備校を選ぶ際の最も重要なポイントは、その予備校に通うことが志望校合格につながるかどうかだからです。
株式会社が運営する予備校には認可を受けるための制限がありません。そのため、授業のスタイルやカリキュラムの柔軟さなどにおいてより自由度が高いといえます。効率性を重視する人や自分のペースで学びたい人などは、株式会社が運営する予備校のほうにより多くのメリットを感じられるかもしれません。
株式会社が運営している予備校としては、東進ハイスクールや四谷学院、武田塾などがあります。これらの予備校は学校法人ではないものの、その豊富な実績や情報収集能力などで高い評価を得ています。
まとめ
学校法人が運営する予備校は、しっかりと認可を受けている安心感や通学定期が購入可能なことなどがメリットです。一方、株式会社が運営する予備校の魅力は、その学校独自のユニークな経営による授業が受けられることです。どちらにより多くのメリットを感じられるのかは、学校や授業に求めるものによって変わります。それぞれの予備校の特徴をしっかり把握し、自身に合った予備校を選びましょう。