予備校は勉強に集中する場であり、友達は必要ないと考える人がいるかも知れませんが、友達がいることで得られるプラスの側面もあります。受験に関する情報交換や、孤独感の軽減、切磋琢磨し合える関係など、大変な受験生活を支えてくれる存在は心を楽にしてくれるでしょう。
予備校に共通の目標を持つ友達がいると勉強が楽になる
学校で友達がいない人や、浪人生で周囲とのつながりがない人は、予備校に友達がいると孤独感を緩和できます。孤独感が強まると、自己肯定感の低下やモチベーションの低下などを招き、勉強に集中できない可能性があります。友達作りは勉強意欲を保うえで役立つでしょう。
また、友達がいると切磋琢磨し合えるのに加えて、情報交換ができます。志望校に関する受験情報の収集は、一人で行なうより協力したほうが効率的です。年度によって募集枠や配点、試験科目が変わる場合があるので、情報のアップデートは必須です。
この作業を怠ると、勉強の効率が悪くなったり、見当違いの努力をしたりしてしまうリスクがあるため要注意です。信頼できる友達を作っておくことで、間違った方向に進む可能性を抑えられるでしょう。
予備校での友達作りのきっかけの見つけ方
学校よりも友達作りがしにくいと思われがちな予備校ですが、友達作りのきっかけはいろいろなところにあります。基本的に友達の作り方は学校と同じであり、共通の関心事を見つけるのがおすすめです。
他校の生徒と仲良くなるには勇気がいるかもしれませんが、共通点を見つけられれば話題ができます。自然な流れで話しかけることができるでしょう。話題は勉強のことでも持ち物についているキャラクターでもなんでもよく、深く考えすぎないのがコツです。
例えば勉強のことで話しかける場合は、「ここの問題が解けないんだけど、どうしてる?」など、質問形式で問いかけると話が続きやすいです。
また、授業や模試での接点を増やしたり、積極的にイベントに参加したりするのも友達作りのきっかけになります。
勉強会への参加やグループディスカッション、休憩時間など、探せば他校の生徒とかかわる機会はあります。塾のイベントは授業の理解度を深められるというメリットもあるため、気軽に参加してみてください。
なお、大切なのは自分から心を開くこと。話しかけにくい雰囲気を醸し出していては相手も話しかけられません。笑顔で挨拶をしたり、話を聞く姿勢を見せたりなど、相手に安心感を与えられる雰囲気作りに徹するのがポイントです。
ただし、友達を作りたいとはいえ予備校が学習の場であることを忘れてはなりません。大声で長時間話し込むなど、周囲の迷惑になるような行為は控えましょう。
さらに、友達との関係が深まると、人間関係でトラブルが生じるリスクがあることも頭の隅に入れ、距離感に気を配るのも大切です。
まとめ
必ずしも予備校で友達を作る必要はありませんが、共通の目標を持っている友達や励まし合える友達がいると、落ち込んだときモチベーションを回復しやすくなります。
予備校にはいろいろな学校から生徒が集まるので、話しかけるきっかけがつかめない人がいるかも知れませんが、休憩時間や模試、予備校のイベントなど、話しかけるチャンスはいくらでもあります。
予備校に通っているのは皆受験生なので、勉強に関する話題なら話しやすいはず。一人で受験勉強を頑張るよりも、切磋琢磨し合える友達がいるほうが良い刺激になるでしょう。