「学割」は学生割引を略した言葉です。そのため、まだ学生ではない予備校生だとこの学割を使えない、と思っている人も多くいます。しかし、実際は通っている予備校によって学割が使えるケースと使えないケースがあるのです。そこで今回は、どのような予備校であれば学割を使用できるのか、具体的にどのような学割があるのか、詳しく解説します。
予備校生でも学割を使えるケースとは?
そもそも「学生」とは、高校や大学などの教育機関に在籍している人のことを指します。では、浪人生で予備校に通っている人は「学生」になるのでしょうか。その場合は学生になるためのステップアップの段階と見なされ、厳密には「学生」とは見なされません。
そのため、基本的に予備校生は学生向けの割引制度である学割も使用できません。しかし、場合によっては予備校生でも学割を使用できるケースがあります。それは、学校法人が運営している予備校に通っている場合です。
例えば、河合塾や駿台予備校、代々木ゼミナールなどは学校法人が運営しています。こうした予備校に在籍した際に渡される学生証があれば、通塾の際に通学定期を購入できるケースが多いです。ただし、学校法人が運営している予備校であっても、鉄道会社の指定校に含まれていない場合は通学定期を購入できません。また、予備校によって手続きの詳細やルールなどが異なるため、事前にチェックしておきましょう。
一方、東進ハイスクールや四谷学院、武田塾などを運営しているのは株式会社です。これらの予備校の学生証の場合、基本的に学割は使用できません。通塾に鉄道を使う場合は通勤定期を購入する必要があります。
予備校生でも使える学割サービスにはどのようなものがあるの?
それでは、学割が使用できるサービスにはどのようなものがあるのでしょうか。まず挙げられるのは、先述した鉄道などの交通機関です。鉄道の通学定期券のほかにも、飛行機や新幹線、バスなどで学割サービスがあります。
CMなどでスマートフォンの機種代金やパソコン代金、サブスクリプションサービスなどの学割を見たことがある人も多いでしょう。これらも学校法人が運営している予備校の学生証があれば適用されます。
また、学生証が身分証明書にもなるため、カラオケや美容院といった場でも学割サービスを受けられることが多いです。
まとめ
予備校生であっても、学校法人が運営している予備校に在籍していれば公共交通機関やデバイス料金、娯楽など多くの場面で学割を受けられます。ただし、大学生のようにどのような場合でも必ず学割を受けられるわけではありません。予備校生は厳密には学生とは見なされないため、対象外のこともあります。どこでどのような学割を使えるのかは、自身の在籍する予備校にあらかじめよく確認しておきましょう。